金魚の退色(金魚すくいの金魚)
夏祭りの金魚すくいで、子供が初めて自分ですくった金魚。なぜか暴れることなく、おとなしく掬われていたので、元気が無いのかと少し心配しながらも新たに水槽を購入し、飼い始めました。そんな心配をよそに、約4年たった今もとても元気です。
初めの頃(小赤)
最初、家に来た当時は全身がオレンジ色をしていました。小赤だと思うのですが、特に異常も無く、元気いっぱいでした。


一年も経たずに変化が!
ところがしばらくすると、写真のように下の方や背びれの先端が白くなってきました。最初は知識が無かったため、何か病気にかかったのかと心配したのですが、金魚には退色するものがいる、とのことなのでしばらく様子を見ることにしました。その際、できるだけ色を維持して欲しかったので餌として色揚げ効果が期待される市販の餌を与え続けることにしました。


さらに3ヶ月後、色揚げ効果が期待できるスピルリナを含む餌を与えていましたが、白い部分が増え続けています。退色の原因には金魚が赤くなる色素成分の供給不足のほかに、遺伝、環境光(日光)、底砂の色など、様々な要因があるようです。このため餌だけでは対応できない場合もあるようです。
いずれにしても金魚が健康な状態を保っているのであれば良いのですが、頭の部分がブヨブヨしている様に見えるので病気でないことを祈るばかりでした。幸い、見た目以外は、餌はよく食べるし、元気に泳いでいたので大丈夫かな、とは思っていました。


退色(ほぼ全身)
そして、現在(2020年3月)。ほぼ全身が白っぽくなりましたが、元気いっぱいです。体の上部は少しピンク色っぽく色づいているように見えます。頭の部分は薄らとオレンジ色っぽくなっています。頭の部分は鱗がある部分(体)とは構造が異なるためなのか、退色の過程でブヨブヨしているように見えていただけで異常ではないようです。少し色づいているのはスピルリナを含む餌を与え続けているためかもしれません。退色したことで、一層、フナのような様相になってきましたが、これはこれで個性であり、個人的には少し美しさも感じます。


ところで、この金魚を飼い始めたときからその背びれには穴が開いていました(2016年9月の写真をご参照下さい)。「金魚すくい」という過酷な環境において傷ついたもので、穏やかな水槽で育てていれば、成長に伴いそのうちにこの穴は塞がるものと思っていましたが、今も塞がってはいません。色は大きく変化しましたが、変わらないところは変わらない様です。
金魚の寿命は一般的に10~15年といわれており、長いものでは40年を超えるものもいたようです(ギネス記録は43年とのこと)。しかし、実態としての平均寿命は3~4年といわれています。これが事実だとすると、この金魚は既にほぼ平均寿命に達していることになりますが、引き続き、元気に長生きして欲しいと思っています。
退色する金魚の動画
動く姿はこちら↓ をご覧頂けると幸いです。