i-papax’s blog (いきもの)

子供と一緒に捕獲した様々な生き物を飼育しています。素人ですが、飼育方法など実績を基にした情報を発信いたします。

羽化不全のカブトムシ

我が家で累代を重ねて4代目となるカブトムシですが、その一部に羽化不全が発生しました。その状況をお伝えします。

f:id:i-papax:20220220142006j:plain

はじめに… 

 4年前の夏、子供と一緒に捕獲したカブトムシが卵を産み、そのうち12匹が成虫になりました。その成虫も卵を産み累代を重ね、2021年に4代目となるカブトムシが羽化しました。その際、一部の蛹を人口蛹室に移し替えて、蛹から成虫になるところを観察しました。

(関連記事はこちらになります👇  ご参考になれば幸いです。)

i-papax.com

i-papax.com


 累代を重ねて2021年に4代目となった我が家のカブトムシですが、屋内でたまごから飼育したカブトムシついては無事成虫になりました。(※写真は、水分が多く早めに対応が必要な状況ですね…😅)

f:id:i-papax:20220220142539p:plain

2021年シーズン-屋内飼育のカブトムシ

羽化不全の発生

 一方、屋外で飼育していたカブトムシについては、複数のオスに羽化不全が生じました。

f:id:i-papax:20220220145004p:plain

屋外飼育で発生した羽化不全のカブトムシ

羽化不全の原因は…

 カブトムシの羽化不全の主な原因は、「蛹室(ようしつ)」のトラブルにあるようです。蛹室とは、カブトムシの幼虫が蛹になり、羽化するまでの間に過ごす部屋です。羽化不全は、蛹室において、蛹(さなぎ)の時期を正常に過ごせなかった場合に起こるようです。

 カブトムシの蛹室は、縦長の穴です。蛹室に生じるトラブルとしては、以下が考えられます。

  • 蛹室がうまくできていなかった。
  • 外的要因で、蛹室が壊れてしまった。

 蛹室がうまくできていなかった理由としては、「マットの深さが不足していた」、「幼虫の密度が高すぎた」、「マットの水分量が過多もしくは過少だった」が考えられます。

 マットの深さや幼虫の密度については、ほぼ同じ条件の屋内飼育で羽化不全が起きていないことから、原因ではないと考えています。マットの水分量も例年とあまり変わり無かったと思います。

 外的要因としては、何か予期せぬ振動(猫などが乗っかるなど)が飼育ケースに加わった可能性が考えられます。また、屋外飼育のマットの中には、どこから紛れ込んだのか不明ですが、かなりの数のミミズが入り込んでいることを確認しています。蛹室がミミズによって破壊された可能性があるかもしれません。

 あと可能性として考えられるのが、人的な要因です。今回、屋内飼育のカブトムシが全て羽化し終わった時点において、屋外飼育のカブトムシについては羽化の形跡がみられませんでした。このため、屋外飼育ケース内の状況確認を行いました。この際、蛹室を壊してしまった一部の蛹については、人工蛹室に移し、無事に羽化することを確認しています。

(関連記事はこちらになります👇  ご参考になれば幸いです。)

i-papax.com

 蛹を掘出す作業では、細心の注意をはらい、他の蛹(蛹室)に影響がないように慎重に進めたつもりでしたが、何か影響があったのかもしれません。

 この反省から、次期(2022年)の羽化シーズンにおいては、屋内飼育のカブトムシの羽化が終わっても、屋外飼育のカブトムシについては、成虫が現れるのを気長に待ちたいと考えています。

 なお、今回、屋外飼育のメスのカブトムシについては、羽化不全は生じていません。単なる偶然なのかもしれませんが、オスの方が外的要因に弱いのかもしれません。

 

羽化不全のカブトムシの飼育

 羽化不全により奇形となったカブトムシは時間が経っても治ることはありません。今回、羽化不全となった個体では外観上、羽の部分に異常が認められるのみで、比較的元気に見えます。とはいえ、飛ぶことはできないため、自然界で長生きすることは難しいと考えられるので、最後までお世話をしようと思います。 

 餌はよく食べて元気に動くのですが、正常なオスのカブトムシと争うことになれば不利な状態であることは間違いないと思います。このため、正常なオスのカブトムシとは分けて飼育することにしました。

 なお、羽化不全の原因としては遺伝的要因があるかもしれませんが、一般的に羽化不全は後天的なもので、遺伝しないと考えられているようです。屋内飼育の兄弟に羽化不全は発生していないので、累代飼育の影響も含めて、今のところ、遺伝的要因はあまり心配する必要はないと考えています。

 このため、メスのカブトムシを同じ飼育ケースに入れて、子孫を残すことができる可能性がある余生を送ってもらうことにしました。

f:id:i-papax:20220220155417p:plain

羽化不全のオスのカブトムシと通常のメスのカブトムシ

 写真の画質が悪く申し訳ないのですが、普通に交尾している様に見えます(笑)。

 たまごが確認できたので、次世代につなげることができるかもしれません。

f:id:i-papax:20220220155737p:plain

カブトムシのたまご
PR

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事の動画はこちらになります👇 もし、宜しければ動く姿もご覧ください。

youtu.be

3代目カブトムシの交尾~4代目の卵の孵化まで動画です👇。

youtu.be

手作りの飼育ケージの動画はこちらになります👇

youtu.be

 

 

 

PR