i-papax’s blog (いきもの)

子供と一緒に捕獲した様々な生き物を飼育しています。素人ですが、飼育方法など実績を基にした情報を発信いたします。

二ホンカナヘビのらくらく飼育法(まずは1ヶ月飼育してみました)

2022年5月初旬、自宅の庭にあった小さなバケツの中にトカゲが入っているのを見つけました。ニホンカナヘビの幼体のようです。ケガなどは無いようですが、しばらくの間、プラスチック製の飼育容器に入れて様子をみてみることにしました…。
飼育を始めて1ヶ月以上経過しました。今のところ元気にしています…😃

はじめに

2022年5月初旬、自宅の庭に置いてある小さなバケツの中にトカゲが入っているのを見つけました。どのようにしてバケツの中に入ったのか、皆目見当がつかないのですが、自力では外に出ることができないようです。バケツの底には水が溜まっていたので溺れなくて良かったと思います。

ニホンカナヘビのようですが、体が全体的に小さいため、幼体ではないかと思います。目立った外傷は無く、あまり弱っている感じではないのですが、プラスチック製の飼育容器に移し、しばらくの間、様子をみてみることにしました。

バケツの中に入っていたニホンカナヘビ

ニホンカナヘビとは…

ニホンカナヘビの学名や分類等は以下のとおりです。

  • 学名    Takydromus tachydromoides
  • 英名    Japanese Grass Lizard
  • 分類    爬虫綱(Reptilia), 有鱗目(Squamata), カナヘビ科(Lacertidae), カナヘビ属(Takydromus)
  • 分布    北海道、本州、四国、九州および周辺島嶼部など。

日本の固有種のようです。(なお、本稿ではニホンカナヘビのことをカナヘビとも称します。)

飼育環境

今回、カナヘビを意図せず捕獲すること(?!)にしたため、飼育容器としては、自宅の庭に放置してあったものを利用しました。具体的には、昨年まで何度かカブトムシを飼っていたプラスチック製の飼育容器を利用しました。カブトムシの羽化は6月に入ってからなので、少なくともそれまでの間(カブトムシの成虫にとってのオフシーズンの間)は、カナヘビようすを見てみようと思いました。

飼育容器の大きさは横幅×奥行き×高さ=約28cm×約18cm×約17cmです。下記の写真には写っておりませんが、網目状になった白い樹脂製の蓋が付いています。飼育容器の大きさは、理想的には60cm以上あることが望ましいため、小さいことは認識しております。今回は、カナヘビがまだ幼体であり、体が小さいこと及び1~2ヶ月程度の期間限定を想定しており、さらに、もし、不具合があれば、直ぐにリリースすることにしていたため、このような判断をしました。

飼育容器とその環境

飼育容器には、土、草、石、水入れ、朽木を入れました。いずれも自宅の敷地内に有ったものです。カナヘビは自宅の敷地やその周辺に住んでいたと思われるため、生息域のものを利用すれば、それ程、大きな環境変化にはならず、少なからずストレスの軽減にもなるかもしれない、という素人考えからです。

土と草は庭の土と草(雑草)を利用しました。庭の土などにはダニや細菌などが生息していて、カナヘビに寄生したり、病気の原因になったりする可能性は否定できません。

実は、今回のカナヘビとは別にニホントカゲを飼育中です。このニホントカゲは自宅の庭で捕獲したもので、自宅の庭は生息域の一部だったと思われます。このため、今回と同様、飼育には自宅の庭の土や草を用いています。既に2回、冬眠によって越冬しており、これまでのところは問題を生じておりません。今回のカナヘビ飼育に関しても基本的に同一の手法を適用しました。飼育容器を屋外に設置することで、UVランプは不要とし、餌を含む飼育環境は自宅敷地内から調達しました。

【ご参考】『ニホントカゲのらくらく飼育法』はこちら👇になります。

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※庭などの土の利用にはダニ、細菌などのリスクが考えられます。庭で採取した生き物を餌とする場合には寄生虫のリスクが考えられます。UVランプやバスキングランプの要否なども含め、判断は自己責任でお願いいたします。

カナヘビは冬眠以外ではあまり土に潜らないようです。今回利用している飼育容器は十分な高さがないため、土の深さ(厚み)は、一旦、2~3㎝程度と浅めにしました。

草や朽木は飼育容器内に日陰を作ったり、シェルターや隠れ家のように成ることを期待して入れました。また、石は少し小さいのですが、日光浴などに利用されることを期待してレイアウトしました。

水入れは、昆虫ゼリー(カブトムシの餌)の空容器を利用しました。水入れは水浴びのために全身が入れる広さがあることが望ましいようですが、今回は、一旦、これで対応することにしました。

餌は庭に生息している小さな生き物を与えることにしました。野生のミミズなどには寄生虫がいる場合があるようですが、それも自然環境の一部だと考えるようにしています(判断は自己責任でお願いいたします。)。
なお、カナヘビの頭よりも大きな餌を与えると、詰まらせて死んでしまうことがあるようです。このことに関しては、餌になりそうな大小さまざまな生き物を飼育容器内に入れ、実際に何を捕食するかは、カナヘビ自身の選択に任せることにしました。

ムカデの幼体

庭で捕まえた種々の小さな生き物を飼育容器に入れた際、最初に捕食したのがムカデの幼体でした。その大きさや柔らかさがこのカナヘビの嗜好に合っていたのかもしれません。ジャンプして捕食するほど大好きなようです。

ジャンプしてムカデの幼体を捕食するカナヘビ

多少大きなムカデの幼体であっても臆することなく捕食しています。

ムカデの幼体を捕食するカナヘビ

クモ

クモもよく食べます。ハエトリグモは素早くジャンプして逃げますが、その動きを上回る早い動きで捕食します。

クモを捕食するカナヘビ

ハサミムシ

ハサミムシもほぼ100%食べます。一度、大きな個体を与えた際にそのハサミにビビったのか、逃げ惑うことがありましたが、これまでのところ小さな個体であれば100%捕食しています。

ハサミムシを捕食するカナヘビ

ワラジムシ

ワラジムシについては成体を与えたところ、興味は示したものの、捕食はしませんでした。ワラジムシの体の大きさなのか、硬さなのかその理由は分からないのですが、その後、ワラジムシの幼体を与えたところ、捕食しました。小さくて柔らかければ食べるのではないかと思います。

ワラジムシを捕食するカナヘビ

チャバネゴキブリ

これまでに2度だけ、たまたま見つけたチャバネゴキブリも与えてみました。チャバネゴキブリは体が大きいため、少し心配でしたが、時間はかかったものの2回共に完食していました。

チャバネゴキブリを捕食するカナヘビ

脱皮

これまでの飼育期間中に、一度、鱗模様がついた皮の様なものを見つけました。どうやら脱皮したようです。手狭な飼育環境ですが、欠損も無く上手く脱皮できたようです。

脱皮

むすび

何故か庭のバケツの中に入っていたカナヘビ(幼体)を、自宅の敷地内に有った物品だけを利用して簡易的に飼育を始めました。飼育容器は屋外に配置し、電気は一切利用せず、餌は全て庭から調達するため、ランニングコストはほぼゼロです。(わずかな水道代はかかります。) 餌を探す時間が必要になりますが、これはある意味趣味ですので…😅

飼育を始めて1ヵ月以上が経過しました。一度、脱皮に成功しており、今のところは特に問題はないようにみえます。このため、今の環境で、もう少しだけ様子をみようと思いますが、飼育継続を決断した場合には、より大きな飼育容器に変更することになると思います。

飼育開始から1ヶ月たったカナヘビ

最後まで読んで頂きありがとうございました。

動く姿はこちら👇 でご確認頂けます。楽しんで頂けると幸いです。

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