7月初旬、屋外飼育のカブトムシの掘り出しを進めたところ、まだ、蛹の状態でした。以前、蛹を掘り出して人口蛹室に移した際、3匹中1匹が羽化不全となりました。このため、今回は別の方法で羽化を待つことにしました。
前回の対策
前回、屋内飼育のカブトムシの羽化したことから、屋外飼育のカブトムシの掘出しを行ったところ、まだ、羽化の前でした😅。
このため、簡易的な人口蛹室をつくり、早まって掘り出してしまった雄2匹、雌1匹、合計3匹の蛹をそちらに移動させました。
(その時の記事はこちらにまります👇)
この際、結果として、雄1匹が羽化不全となってしまいました😭
人口蛹室
前回利用した簡易的な人口蛹室の構造はこちらになります👇
人口蛹室の材料として手元にあった種類の異なるペットボトルを利用したことから、3つの人口蛹室は、その大きさはほぼ同じだったのですが、形状、特に底面の状態が使用したペットボトルによって異なるものとなっていました。
羽化不全の原因
一般的に、羽化不全の主な原因は、蛹室の環境にあるようです。
具体的には、以下が考えられるようです。
- 蛹室の大きさが不十分
- 蛹室の形状が良くない
- 蛹室の中に異物が入り込む
前回、羽化に成功したカブトムシを入れた人口蛹室は、底面の形状が比較的平らでしたが、羽化不全となったカブトムシを入れた人口蛹室は底の部分の凹凸が大きいものでした。
このため、特に細い凹み部分があるなどの形状が羽化不全の原因になったのではないかと想像しています。
なお、このとき利用した人口蛹室は全て、その天井部分が開放状態となっています。このため、蛹室の天井部分に関しては、開放状態となっていても、羽化不全にはあまり影響しないと考えました(個人的な見解です😅)
今回の対策
今回も掘出しを早まってしまいましたが(…😓)、蛹室の破壊は天井部分のみと、最小限に留められたのではないかと考えました。
人口蛹室を利用する場合、蛹室の形状が羽化に与える影響に不安があるため、今回は、このまま放置してみることにしました。
蛹室の内部にマットなどの異物が多少、入り込んでしまったことが少し気になりますが、このまま、そっと羽化を待ちたいと思います。
とはいえ、これ以上、異物が入り込むことは本意ではないないため、小型の飼育容器(プラスチック製)の蓋の部分で、蛹室の上部を覆うことにしました。
今回、利用した飼育容器の蓋は、屋外に放置していたものなので、窓部分に汚れがあったり、黄変したりしているため、中の状態はあまりはっきりと見えません😅
しかし、もし、窓となる部分が透明であれば、中の状態が良く見えて良いのではないかと思いました(個人的な見解です😅)。
羽化
しばらくの間、放置していたところ、気付いたら、雄のカブトムシが羽化しており、飼育容器内を動いていました。このため、取り急ぎ、この雄のカブトムシを別の飼育容器に移し、昆虫ゼリーを与えることにしました。
特に異常はなさそうです。早すぎる掘出しで、蛹室の天井部分を多少壊しても、そのまま放置しておけば、羽化は問題なく成功する可能性は高そうです😄。
親が赤系統だったこともあり、赤色の強い成虫になりました。いわゆるホワイトアイやピンクアイではありませんが、眼の色は多少薄い感じがします。
一方、雌のカブトムシの居所が不明なので、飼育容器内をあらためて探してみます。
右側が雄の蛹が入っていた蛹室、左側が雌の蛹が入っていた蛹室です。
雄の蛹室は主に昆虫マットで埋まっています。一方、雌の蛹室は昆虫マットのほか、何かの抜け殻も合わせて埋まっています。
雌の蛹が入っていた蛹室部分を少し掘り返すと、何と!羽化した雌のカブトムシが這い出してきました。
一体、何が起きていたのか皆目見当がつかないのですが(😅)、こちらも特に異常はなさそうで、無事に羽化が成功したようです。
雄のカブトムシと同様、親が赤色系だったたので、雄ほどではないですが、赤っぽい成虫になりました。眼の色も真っ黒ではなく、多少明るいように感じます。
ご参考:この記事のカブトムシの親についての記事はこちらになります👇
次世代に向けて
早すぎた掘出しで蛹室の天井部分を壊してしまいましたが、そのままの放置で、無事、羽化に成功しました。
折角なので(何が折角なのか良く分かりませんが…🙇)、次世代に向けて、この2匹をペアリングすることにしました。
雄と比べて、雌のほうが一回り大きいという組み合わせですが、どちらも赤色が強いので、より赤いカブトムシが生まれることを期待しています。
交尾しているところは確認していませんが、後日、卵を幾つか見つけました。ちゃんと産卵まで進んだようです…😄
むすび
今回も屋外飼育していたカブトムシの掘出しを早まってしまいました…😓。
これまでは、早すぎた掘出しをしてしまったときの対処として、人口蛹室を作り、そちらに移して羽化を待っていました。
ご参考:これまでの人口蛹室に関する記事はこちらになります👇
人口蛹室に移す場合、蛹室の形状など人口蛹室に起因する羽化不全の可能性を排除できません。
今回は、蛹室の破壊を天井部分のみに抑えられました。このため、あえてそのまま放置してみることにしました。
その結果、羽化不全などの問題は生じず、無事、羽化に成功しました。
さらに羽化に成功した雌雄のカブトムシをペアリングすることで、無事、産卵に至ることができました…😊。
今後は早まった掘出しをした場合、蛹室の状態がある程度良ければ、人口蛹室に移すのではなく、本来の蛹室のまま放置することも選択肢のひとつになりそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事の動画はこちらになります👇 もし、宜しければ動く姿もご覧ください。