i-papax’s blog (いきもの)

子供と一緒に捕獲した様々な生き物を飼育しています。素人ですが、飼育方法など実績を基にした情報を発信いたします。

ニホントカゲ(ヒガシニホントカゲ)のらくらく飼育法

2020年の夏に自宅の庭でトカゲを捕獲しました。ニホントカゲのようです。飼育容器として水槽とその蓋を新たに購入し、あとは庭などにあるものを利用して飼育を始めました。電気代や餌代などの維持費がかからない、「らくらく飼育法」になります。今年(2022年)も冬眠から目覚めて2回目の春を無事迎えることができました。

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はじめに

2020年8月1日に自宅の庭でニホントカゲを捕獲しました。尾が青色を呈しているので若い個体だと思います。なお、本稿ではニホントカゲとしておりますが、生息地域から判断すると正確にはヒガシニホントカゲのようです。 西日本に生息するニホントカゲ(Plestiodon japonicus)と姿はほとんど一緒ですが遺伝子が異なり別種とのことです。

ヒガシニホントカゲの学名や分類等は以下となります。

  • 学名    Plestiodon finitimus
  • 英名    Far Eastern Skink
  • 分類    爬虫綱(Reptilia), 有鱗目(Squamata), トカゲ科(Scincidae), トカゲ属(Plestiodon)
  • 分布    東日本から北海道まで分布

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庭で捕獲したニホントカゲ(ヒガシニホントカゲ

らくらく飼育法

飼育容器(飼育環境)

飼育容器として新たにガラス製の水槽を購入し、飼育に挑戦することにしました。

水槽のサイズは、横幅×奥行き×高さ=60.0cm×29.5cm×25.5cmです。

水槽の他に、水槽の開口部のサイズに合った金属製(黒色でメッシュ状)の蓋も購入しました。

水槽とその蓋以外は、全て庭などに有ったモノを利用しました。

具体的には、ニホントカゲを捕獲した庭の土、朽木(流木)、草(庭に勝手に生えていた紫陽花やシダなどの植物)、石(日光浴用に利用してもらうつもり)、水入れ(何かの梱包に使われていたプラスチック製の物体)などをレイアウトしました。

(※飼育容器の全体構成は下図の様な感じです😓)

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ニホントカゲの飼育容器の全体構成

飼育容器は、一定の時間、日光が直接差し込むことができ、また、雨が直接入ることがないような屋外に設置しました。自然に近い状況とすることで、温度は自然任せ、必要な紫外線はニホントカゲ自身が日光浴で浴びることが可能な環境にしました。冬には土の中で冬眠できるよう水槽内の土の厚さ(深さ)は8cm程度としました。

草(植物)や朽木(流木)については飼育容器内に日陰を作ったり、シェルターや隠れ家のように成ることを期待してレイアウトしました。

実際の様子は以下のとおりです(撮影時、蓋は外しています)。

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ニホントカゲの飼育容器

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ニホントカゲー飼育容器内の様子

狙いどおり、たまに石の上で日光浴をしてくれます。(🍓は、庭になっていたので入れてみましたが、意味は有りません。)

温度管理はしないのでヒーターは不要です。また、紫外線は日光を利用するので、ランプ(紫外線)も不要となります。このため、電気代はかかりません。

餌(えさ)

餌は基本的に庭に生息している虫やミミズを与えることにしました。野生のミミズには寄生虫がいる場合があるようですが、それも自然環境の一部だと考えるようにしています。

なお、ニホントカゲの頭より大きな餌を与えると、詰まらせて死んでしまうことがあるそうが、このことに関しても大小さまざまな餌になりそうな生き物を飼育容器内に入れ、何を捕食するかは、ニホントカゲ自身の選択に任せています。

 

餌の捕獲と捕食

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ニホントカゲショウリョウバッタ

庭で捕獲したバッタなどを餌として飼育容器に入れています。

餌取りに関しては、庭の草むらにいるバッタや、石や植木鉢の下にいるミミズやワラジムシなどは比較的簡単に捕獲できます。

雨天の時は餌取りができないので、天気が良いときに捕獲した餌を全て飼育容器内に入れています。

 

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ショウリョウバッタの捕食

観察していると、ニホントカゲは餌を噛み切ることはなく、丸呑みしているようです。

大きな餌を与えると、詰まらせて死んでしまうリスクがあるとのことですが、ここまでは大丈夫でした。

上の写真はかなり大きなショウリョウバッタを捕食しています。

 

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ミミズの補食

こちらの写真はミミズを補食しているところです。このミミズはニホントカゲの体の長さと同じぐらいの大きさです。

 

むすび

以上のとおり、水入れへの水の補給以外、電気代や餌代などのランニングコストがほぼ不要(わずかな水道代のみ)で、あまり手間がかからない「らくらく飼育法」で飼育をしています。

飼育容器内は庭に近い環境になっているため、餌として捕獲した生き物もニホントカゲに捕食されない間は普通に生きているようです。

自宅の庭で捕獲したニホントカゲを、餌を含めて自宅の庭に近い環境となっている容器内で飼育していることが、今のところ「らくらく飼育法」が上手くいっている理由かもしれません。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

動く姿はこちら👇 でご確認頂けます。楽しんで頂けると幸いです。

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※庭などの土の利用にはダニ、細菌などのリスクが考えられます。庭で採取した生き物を餌とする場合には寄生虫のリスクが考えられます。UVランプやバスキングランプの要否なども含め、判断は自己責任でお願いいたします。

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