青いザリガニの苦難(4)
前回まで…
近所で捕獲した青いザリガニを赤いザリガニ2匹とともに60㎝水槽で飼っていました。ある時、気付くと青いザリガニの脚が4本、根元から切れていました。犯人は日頃から好戦的な赤い雄のザリガニと考えられたので、この赤い雄のザリガニのみ別の水槽に隔離して飼育することにしました。
青いザリガニは赤い雄のザリガニが去ったことで、脅威の無い無難な日々を送っていました。切れた足は生え(伸び)てきて、一度の脱皮でほぼ元通りになりました。
しばらくすると、同居(混泳)中の赤い雌のザリガニが産卵・抱卵しました。そこで赤い雌のザリガニを、隔離飼育していた赤い雄のザリガニと入れ替えて単独飼育することにしました。このため、青いザリガニは、再び好戦的な赤い雄のザリガニと同居することになりました。
体の大きさはほぼ同等に
再び同じ水槽で過ごすことになった2匹のザリガニですが、青いザリガニの脱皮が早かったことで、体の大きさはほぼ同等になりました。ハサミの大きさにはまだ大きな違いがありますが、かつての様に危険な状況にはならないことを期待しています。
穏やかな日々
3週間以上経過しましたが、今のところ何も問題は起きていません。青いザリガニは食欲が旺盛なのか、流木をかじったりしています。ご存知のとおり、ザリガニは雑食性なので、流木を食べても何も不思議はありませんが、なぜか凹んだ部分をかじろうとしています。顔(外骨格)は堅く曲がらないので無理なことをしている様にもみえます。(まぁ、本人が良ければそれで良いのですが…。)
また、あるときには、エアレーションの上でじっとしていることもあります。勢いよく出てくる泡でジェットバスでも味わっている気分なのでしょうか。
なお、アメリカザリガニが青くなる理由としては、健康上必要となる赤い色素が不足しているということが考えられます。青いザリガニには健康でできるだけ長生きして欲しいため、捕獲後は常に、赤色の元となるカロチノイド配合の市販の餌を与えています。しかし、ご覧のとおり、何度か脱皮を繰り返していますが、体やハサミの一部がオレンジ色っぽくはなるものの、それ以上は赤くなる兆しが今のところは感じられません。
色の変化は限定的ですが、とても元気です。しばらくは、同じ餌で飼育しようと思います。
赤い雄のザリガニも変わりなく健在です。元気にしていますが、青いザリガニが2回ほど脱皮をする間、赤い雄のザリガニは一度も脱皮をしていません。左のハサミが大きくなっているので、次回の脱皮がうまくいくか、少し心配です。
ここ数日は、赤い雄のザリガニが青いザリガニに干渉することが少なくなったように見えます。雄の赤いザリガニは好戦的ではありますが、水槽内の流木を増やしたことで、直接、接触する機会は以前よりは減っています。青いザリガニは雌なので、平穏な暮らしが続くと同時にうまくペアリングできることも期待しています。
(つづく)
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