将来、自宅で野生のカブトムシを捕獲することを夢見て、カブトムシが集まるといわれるシマトネリコの鉢植えを購入しました。庭に植えかえようとしたところ、カブトムシではなく、コガネムシの幼虫が…。
はじめに…
現在、我が家では4代目となるカブトムシの成虫を飼育しています。これは3年前の夏、子供と一緒にキャンプに行き、そこで捕獲したカブトムシを初代として、累代飼育してきたものです。
昨年はなぜか、飼育している成虫のカブトムシの数が5匹増えていました。カブトムシは屋外に設置した手作りの飼育ケージで飼育していたのですが、ときどき、飼育ケージの周辺や飼育ケージの網の外側部分にカブトムシがいて、ケージから逃げたものだと思い、その都度、飼育ケージの中に入れていました。最初は、手作りの飼育ケージは作りが緩いためカブトムシが逃げ出したものだと思っていましたが、実際は外部(おそらく野生)のカブトムシが飼育ケージに集まってきていたものだと考えています。
もし、この仮説が正しければ、住宅街であっても野生のカブトムシが飛来する可能性があるということになり、自宅の庭にカブトムシが好きな木を植えておけば、そこでカブトムシ採取ができることになります。
そこで、カブトムシが集まるといわれているシマトネリコの鉢植え(苗木)を購入しました。
手作り飼育ケージの記事はこちら👇になります。ご参考になれば幸いです。
カブトムシが増えた時の記事はこちら👇になります。ご参考になれば幸いです。
シマトネリコとは
シマトネリコは学名:Fraxinus griffithii、モクセイ科トネリコ属の植物で、台湾、中国、インド、フィリピンなどの亜熱帯の地域に分布する植物です。日本では沖縄に自生しており、樹高は庭植えすると10mを超える高さまで成長します。小さな葉が密に生えるので見栄えがするため、街路樹や庭木として人気があるようです。
また、シマトネリコは樹皮が比較的柔らかく、樹液が潤沢に出るため、カブトムシが樹液を吸いに集まるようです。最近、小学生がシマトネリコに集まるカブトムシが夜だけでなく昼間も活動を続けることを明らかにした、と話題になっていました。
なお、シマトネリコは生長力がとても強く、何年もすると根がコンクリートを持ち上げてしまうことがあるようです。このため水道管やガス管などのライフラインが近くにあるような場所には植え付けないように注意する必要があるようです。
コガネムシの幼虫発見
ちょうど1年前の夏にシマトネリコの苗木(鉢植え)を購入しました。値段は248円とお手頃です。その後、植える場所を悩みつつ、しばらく放置していました(水やりはしています)。冬の寒さを心配していましたが、屋外で無事に越冬し、今日に至りました。最近、葉の色が黄色っぽくなってきました。これは弱ってきていることのサインのようです。
このため、植えかえは本来4月が良いようなのですが、思い切って植木鉢から庭へ植えかえることにしました。
ところが…、庭に穴を掘り、次に植木鉢からシマトネリコを取りだしたところ、根の部分にたくさんの幼虫がいることを発見しました。
ガラス瓶に移して数を数えると16匹います。さすがにこれだけのコガネムシの幼虫が根に付いていては、元気がなくなるのもうなずけます。
コガネムシの幼虫は、地中の有機物(主に植物の根)を食物としています。コガネムシの幼虫に根を食害された植物は栄養の供給ができなくなり、元気をなくして最悪の場合は枯死してしまうこともあるようです。
このため、コガネムシの幼虫は処分することにするのですが、自然の循環の中で、少しでも無駄になることを減らせればと考え、カエル🐸に与えてみることにしました。
写真では少し分かり難いですが、コガネムシの幼虫を与えたところ、直ぐに飛びつき丸呑みにしています。幼虫の数が多いので数日は掛かりそうですが、これから毎日、捕獲したコガネムシの幼虫をカエルに与えたいと思います。
コガネムシの成虫
コガネムシの幼虫がいるということは、近くにコガネムシ(成虫)がいるかもしれません。そこで、庭木を調べてみるとやはりいました。それも交尾しています。よく見ると、この庭木の葉はコガネムシに食べられているようです。状況は良くないと思い、見つけた成虫は捕獲しました。
コガネムシ自体は光沢があり美しいのですが、植物のことを考えるとほどほどの数に抑えたいところです(人間のエゴですが…)。
シマトネリコの植えかえ
本題のシマトネリコの植えかえですが、根の部分についていたコガネムシの幼虫を取り除いた後に庭に植えました。現在の高さは60cmほどあります。葉が黄色くなった原因がコガネムシの幼虫であれば、元気に育ってくれるものと考えています。
カブトムシがたくさん来るようになるのに、あと何年かかることやら…。
最後まで読んでいただきありがとうございました。