屋外で飼育していたカブトムシの蛹(サナギ)を、一部、人工蛹室に移しました。その約10日後、雌のカブトムシの羽化が始まりました。その様子をお伝えします。
はじめに…
3年前の夏、子供と一緒にキャンプに行き、そこで早朝にカブトムシを捕まえました。家に持ち帰り、飼っていたところ、そのカブトムシが卵を産み、そのうち12匹が成虫になりました。その後、2代目も卵を産み、3代目となる成虫へ成長し、さらに4代目となる卵を産みました。2020年の晩夏に卵は孵化し始め、秋(2020年10月)に確認したところ30匹の幼虫が育っていました。3代目のときは、屋内(玄関)で飼育をしましたが、4代目は、幼虫の数が増えたので、屋外と屋内(玄関)に分けて飼育することにしました。
2021年6月後半、屋内で飼育しているカブトムシは全て羽化しました。そこで、屋外で飼育しているカブトムシの状況を確認しましたが、まだ、一匹も羽化していませんでした。このとき、一部の蛹室を崩してしまったため、蛹室が崩れたカブトムシの蛹(雄と雌)を人工蛹室に移しました。
この経緯の記事はこちらになります👇 ご参考になれば幸いです。
人工蛹室
人工蛹室は、身近にある材料で簡単なものを作りました。材料は、ペットボトル(上部をカットしたもの)とトイレットペーパーの芯(長手方向に切り込みをいれたもの)だけです。この際、雌の蛹は小ぶりだったため、小さなペットボトルを人工蛹室に使いました。
羽化前日の様子
蛹を人工蛹室に移してから9日後の様子です。
色が黒っぽくなってきました。羽化が近いのかもしれません。結果としては、この状態が羽化前日の様子になりました。
羽化開始
蛹を人工蛹室に移してから10日目の深夜、人工蛹室からガサゴソと、これまでとは異なる音がします。
人工蛹室を確認すると既に羽化が始まっていました。残念ながら羽化の開始を見ることはできませんでした。まだ、腹部の先端あたりは、蛹の殻の中にあるように見えます。
前羽が白くて別の種類の昆虫のように感じます。既に頭のところにダニがついています😂。
腹部の部分も完全に蛹の殻から抜けたように見えます。
ここで、位置を変えようとしたところ、人工蛹室を倒してしまいました。
大丈夫でしょうか?😓
腹部はまだ前羽からかなりはみ出しているように見えます。また、後ろ羽は先ほどよりも外に出ていて、後方に伸ばしているように見えます。何か液状のものが腹部にも後ろ羽にもついています。
後ろ羽はすっかりと伸びて、液状のものも少なくなり、乾いてきたように見えます。
後ろ羽はほぼ乾いたように見えます。前羽は色が濃くなってきました。
後ろ羽の格納が始まりました。前羽を少し浮かせて後ろ羽を折りたたむように前羽の下に格納しています。
後ろ羽の格納が完了しました。それと同時に活発に動き出しました。今回は、人工蛹室が倒れてしまったため、後ろ羽を伸ばす際に障害になるものがありませんでした。通常、蛹室内では縦になったまま羽化をすると思いますので、後ろ羽をどのように処理しているのかとても興味深いです。
羽化開始のあと、初めての朝になりました。前羽はかなり色が濃くなりましたが、まだ茶色のままです。
活発に動き回るので、ひっくり返ってしまいました。腹側(裏側)はまだ色が薄いです。
羽化開始の翌々日の姿です。前羽の色はしっかりと黒くなりました。長生きをして、次の世代の卵をたくさん産んでくれることを期待してます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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人工蛹室の動画はこちらになります👇
先に羽化した屋内のカブトムシの動画はこちらになります。👇
3代目カブトムシの交尾~4代目の卵の孵化まで動画です👇。
手作りの飼育ケージの動画はこちらになります。