モクズガニ
子供と一緒に捕獲したモクズガニが脱皮しました。
モクズガニといえば、ハサミのところに密集して毛が生えていることが特徴で、その姿から英名はMitten crab(手袋蟹)とのことです。
この密集した毛が藻屑に見えることから日本ではモクズガニ(藻屑蟹)と呼ばれるようです。
学名は「Eriocheir japonica」。
通常、ハサミの毛は茶色をしており、たまに水槽のガラスをこの毛で掃除している様に見える仕草はとてもユーモラスです。
脱皮
よく見えませんが、隠れ家の中でどうやら脱皮したようです。足元に抜け殻らしきモノが見えます。体色はやや濃くなり、茶色だったハサミの毛の色が白くなっています。
まずは、隠れ家を取り除いてみましょう。
カニが2匹いるようにみえますが、黒っぽいのが脱皮したモクズガニ、茶色っぽいのが脱皮殻です。
脱皮後のモクズガニのハサミの毛は、真っ白で綺麗です。
脱皮からそれほど時間は経っていないと思いますが、体が一回り大きくなった印象です。
脱皮殻
脱皮殻は水槽から取り出しました。
脱皮殻は残しておけばモクズガニ自身が食べることで、カルシウムなどの補給に役立つようですが、初めてのことなので取り出して観察してみます。
脱皮殻にはハサミの毛がしっかりと付いていて、また、眼の部分も透明なドーム状の形状が残っているので、まるで生きているようです。
このまま乾燥させて保存を試みようと思います。
脱皮直後のハサミの毛は本当に白かったです。この状態はいつまで続くのでしょうか。
少し経過を見てみました。
隠れ家からなかなか出てきてくれないので、一部しか見えませんが、2日後には少し茶色っぽくなっていました。(カニの眼がちょっと怖い?!)
5日後、すっかり茶色になっています。汚れがないせいか、毛皮の様にきれいです。
さるかに合戦の別伝に、「カニがサルの尻の毛をむしり取る」というものがあり、それ以来、カニのハサミには毛が生えるようになり、サルの尻からは毛がなくなったというお話があるそうです。確かにサルの毛のような質感を感じます。