青いザリガニの苦難(1)
背景(自然採取した青いザリガニ)
近所で捕獲したザリガニが青色を呈していました。青色は綺麗だと思うのですが、必要な栄養素を取り込めていないため青くなっている可能性があるようです。例えば、餌として鯖のみを与え続けると、普通のザリガニが青くなることが知られています。捕獲したザリガニには健康な状態で長生きしてもらいたいと考えています。このため、必要な栄養素と思われるカロチノイド(赤くなる色素)を含む市販の餌で育てることにしました。
飼育環境(60cm水槽、カロチノイド配合の市販の餌)
偶然ですが、青いザリガニは同時に2匹捕獲していました。我が家では以前から子供といっしょに捕獲した普通のザリガニ(赤色)を2匹(雌雄)飼っています。悩んだすえ、4匹のザリガニを同じ60cm水槽で飼うことにしました。餌は、赤いザリガニも青いザリガニも同じカロチノイド配合の市販品を与えることにしました。
赤い雄ザリガニが好戦的なのか、青いザリガニたちを威嚇するシーンを何度か目にすることがありました。しかし、大事に至ることなく1,2ヶ月経過したため、多頭飼育でも大きな問題は生じないだろうと安心していました。
色に変化がでてきた…
しばらくたつと、カロチノイド配合の餌の効果なのか、青いザリガニの体の下部及びハサミや尾の先の色がオレンジ色っぽくなってきました。
青ザリ1号逝く
そんな矢先、2匹の青いザリガニのうちの1匹(1号)が、気付いたときにはひっくり返り、ヌマエビにつまつまされている状況でした。ヌマエビにザリガニを倒す力があるとは思えません。下の写真ではスジエビが大きく写っていますが、これは遠近法の関係でそう見えるだけで、スジエビにもザリガニを倒す力があるとは思えません。おそらく、大きなハサミを持つ、雄の赤いザリガニにやられたのではないかと推測しています。
脱皮
そんな折、残された青ザリ2号が脱皮しました。きれいに脱皮しています。抜け殻(脱皮殻)はハサミの一部がやや赤色っぽいですが、大部分は白色で色は付いていない感じです。ザリガニの色は殻以外の部分にも依存するためでしょうか。
脱皮前にはかなり赤みが掛かり始めていたのですが、脱皮後は赤みが薄れ、以前よりも青色が濃くなったように感じます。
ここで、脱皮から間もないところに、後方から雄の赤いザリガニが近づいてきます。
瞬間移動?!
一瞬早く青いザリガニが逃げたので、事なきを得ました。下の写真は動画から切り取りましたが、すさまじい早さで移動しているので残像しか写っていません(Youtube動画もあります。よろしければ下記リンクからご覧下さい)。
脱皮からしばらくたちました。元気そうです。餌は変えていませんが、色は赤くなるどころか、我が家に来たときよりも青色が濃くなったように感じます。
自切面による脚の切断
元気に動き回っているのですが、横を向いたときに気付きました。えっ!左側の脚が3本なくなっている。よく見ると右側の脚も一本無くなっています。幸いなことに左側の脚は3本とも同じ位置で切れています。これは自切面と呼ばれ、危険を最小限にするため、自ら切断できるようになっている部分のようです。もし、これ以外の部分で切れることがあると体液が漏れて致命傷になるようです。
いずれにしても、これ以上、雄の赤いザリガニと同居することは危険と判断し、雄の赤いザリガニのみ、別の水槽に移すことにしました。(つづく)
関連動画はこちら↓をご覧頂けると幸いです。